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和室

バリアフリー化を図る

 人の身体は年齢を重ねるごとに弱くなり、平衡感覚や敏捷性も、20歳を過ぎる頃から低下を始めます。若いうちは平気でも、住まいのちょっとした障害が致命的となる危険性も。
 65歳以上の高齢者の事故死のうち、家庭における不慮の事故が圧倒的に多くみられるのも事実。今は実感ないかもしれませんが、将来的に備え住まいのバリア(障害)はできるだけ取り除いておきましょう。

 まだ必要でないもの、たとえば廊下の手すりなどは、今から備え付けておく必要はありません。
 新しい住まいのプランニングの段階では、手すりなどが必要となったときに設置できる十分なスペース、取り付けに便利で、荷重にも耐えることのできる強度をもった壁(補強の可能な壁)などを前もって考えておくことが大切なのです。
 以下に、プランニングの段階で考慮にいれておくべきバリアフリーのポイントを記しますのでご参考に...

(1)動線を短く、単純に
とくにトイレ動線は注意が必要です。高齢になると排尿間隔が短くなります。トイレはできるだけ寝室の近くに設けるようにしましょう。

(2)移動の妨げとなるものを取り除く
通路(経路)にバリアをつくらないように配慮します。敷居などの段差、狭い通路、曲がり角に注意。

(3)安定した姿勢を保てるように
どのような動作も、安定した姿勢で安全に行えるようにしましょう。2本の足の2点で支えるよりも、手すりなどにつかまって3点で支えたほうが安定します。
また、腰をかけてバランスを崩さず動作できる空間も大切です。たとえば玄関では、靴の脱ぎ履きが座ってできるよう、玄関ベンチを設置したり、上がり框(かまち)が18?以上の場合は、式台などで2段にしておくと安全です。また、階段では広い踏み面とゆるやかな勾配がポイント。手すりは切れ目をつくらず連続させましょう。

(4)動作に充分なスペースを確保
普段の行動に支障をともなわないものはもちろんのこと、杖や車椅子を使用する場合や、トイレや入浴などで家族に介助してもらう場合でも不便や危険性がないように、充分なスペースが必要です。

(5)手の届きやすい範囲に扱いやすいモノを配置
何か動作をするたびに、背伸びをしたり、しゃがんだり、無理な姿勢をとるのは危険です。安全に楽にモノを取ったり、操作したりできるようにしておきましょう。片手でスムーズに動作ができれば、もう片方の手でからだを支えることも可能。スイッチや蛇口などは、手の甲や肘でも操作ができるものを選んでください。

(6)安全性が高く、メンテナンスが容易な素材・設備
■素材
床材は、すべりにくくて人にやさしい硬さのものを、壁材は、吸放湿性が高く、健康を害する危険性のないものを採用するようにしましょう。
■設備
調理器具や暖房器具は、火災の恐れがなく空気を汚さないものを選ぶことが大切です。とくに暖房器具では、部屋間に極度の温度差を生じないものを工夫しましょう。また、通路部分には、安全でまぶしくない明るさの照明を設置することも大切。

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